入出国

入国

入国に関して

 日本のパスポート所持者が観光目的でタイに入国する場合、30日まではビザなしでの滞在が許可されています。ただし、入国時にパスポートの残存有効期限が6ヶ月以上残っていること、タイを出国する予約済み航空券を持っていることなど、いくつかの条件があります。

入出国カード

入出国カード(Arrival/Departure Card)とは

入国審査の際には、入出国カードを提出する必要があります。機内で配られる入出国カードに、必要事項を正確に記入しておきましょう。また、入国審査場前にも配布カウンターがあり、入手することができます。

Arrival Card(入国カード)の書き方

名(あればミドルネームも) 国籍
旅券(パスポート)番号 性別(Male=男性 Female=女性) 生年月日
ビザ番号(ビザ取得済みの場合) タイでの宿泊先 署名(パスポートと同一)
タイ入国時の便名

 

入出国

・④該当する項目の前の□に「×」印を書いてください
・⑥生年月日や他の日付などは全て「日/月/西暦年」の順で記入してください
・⑦ビザを取得済みの場合は有効なビザの番号を記入します。短期の観光目的など、ビザなし入国の場合は空欄のままにしておきます
・⑧タイでの宿泊先です。ホテルの場合は、ホテル名と郵便番号を記入します。コンドミニアムやアパートの場合は物件名・ソイの番号・通り名も併せて記入してください

入国カード裏面の書き方

入国カード裏面は、旅行客の基本情報を記入するアンケートになっています。タイ国籍以外の方は記入する必要があります。

定期便/チャーター(臨時)便 初めてのタイ訪問か ツアー参加/個人旅行
宿泊先の種類 訪タイ目的 年収
職業 ⑧⑨ 居住している都市・国名 タイ出国時の行き先

入出国

・①〜⑥は該当(選択)する項目の前の□に「×」印を書いてください

・①定時便は、「 Scheduled」を選択してください。「Charter」は、チャーター便として設定されている便、私有機などの場合に選択してください

・②初めてタイを訪問する場合は「Yes」、それ以外は「No」を選択します

・③パッケージツアーの場合、企業旅行など団体旅行の場合は「Yes」、個人旅行や出張の場合は「No」を選択します

・④宿泊先のタイプを選択します

・⑤今回のタイ訪問の目的を選択します。「 Employment」などではビザが必要になります

Holiday 休暇、観光旅行等 Meeting 会議等
Business その他商用(客先訪問など) Incentive 褒賞旅行、招待旅行
Education 留学、就学 Conventions 国際会議、学会など
Employment 雇用、就職 Exhibitions 展示会など
Transit 乗り継ぎ Others その他

Departure Card(出国カード)の書き方

 出国カードは出国手続きの際に必要なカードです。通常は入国審査完了後、入国スタンプのページに挟んでパスポートと一緒に返却されます。出国時まで使用することはありません。なくさないよう注意してください。
 紛失するなどして、出国カードがない状態では出国できません。また新しいカード(入国カードと番号が違うカード)を勝手に用意してもそのカードでは出国できません。この場合は出国許可のための別手続きが必要になるため、その費用も必要になります。また手続きに時間を要する場合があります。紛失した場合には、早急に入国管理局で出国カード再発行の手続きをしてください。

名(あればミドルネームも) 生年月日
性別(Male=男性 Female=女性) 国籍 旅券(パスポート)番号
署名(パスポートと同一) 出国予定の便名

入出国

・③生年月日や他の日付などは全て「日/月/西暦年」の順で記入してください

・④該当する項目の前の□に「×」印を書いてください

・⑧出国便が決まっている方は記入してください。オープンチケットなど、便名が未定の場合は空欄のままにしてください。この場合は、出国手続き前(出国便が決まったら)に記入しておきましょう

空港での入国手続き

入国審査

 飛行機を降り、Arrival(到着)、Immigration(入国審査)の案内に従って進むと、Immigrationカウンター(入国審査カウンター、イミグレーション)があります。タイパスポート保持者用の「Thai Passport」、ASEAN(AEC)諸国パスポート保持者用「 AEC 」または「ASEAN」、その他の国のパスポート保持者用「Forigner」にカウンターが分かれています。日本人は「Forigner」の表示のカウンターに並びます。足元の「STOP」ラインを超えないようにして待ちます。入国審査官に、タイ入国に必要な書類 3点(パスポート、入国カード、出国用の航空券)を提出します。

 顔写真の撮影がありますので、帽子、サングラスなどは外しておきましょう。入国審査が完了すると出国カードとパスポートが返却されます。出国カードはパスポートにホチキスで止められている場合もあります。タイ出国まで、出国カードをパスポートから外したり、うっかり紛失したりしないように注意してください。

 滞在許可期間は、入国スタンプに明記された日までとなります。ビザのある方は、規定より短い期間に間違えていないか、滞在期間をその場で確認してください。その場でしたら修正してもらえますが、一旦入国してしまってからでは変更できません。

 イミグレーションエリアでの写真、ビデオ撮影、携帯電話での通話などは禁止されていますのでご注意下さい。

荷物受け取り

 入国審査カウンターを過ぎたところに、預け入れ荷物の受け取り用ターンテーブル「Baggage Claim」があります。便名とテーブル番号が上部に表示されていますので、そのターンテーブルで荷物を受け取ります。荷物タグの番号を確認して、他の人の荷物と間違えないようにしましょう。
 受け取った際には、スーツケースの破損状況なども確認し、もし荷物が破損していたり、出て来ない場合には、Baggage Serviceのカウンターで手続きをする必要があります。

税関審査

 全て荷物を受け取ったら、税関審査へ向かいます。税関で申告する物がある場合は赤いゲート、申告するものがない場合は緑のゲートに進み税関審査を受けます。

免税範囲について

 タイ国内に免税で持ち込むことができるのは、以下範囲です。

●タバコ…紙巻きタバコ200本、若しくはその他のタバコ250gまでのいずれか

●酒類…1本、若しくは1リットル以内

 タイでは、たばこ及び酒類の不法持ち込みに対して、厳格に取り締まりを行っています。

 免税タバコや酒類等について規定量を超えてタイ国内に持ち込もうとし、税関検査で摘発されると高額な罰金を科せられるほか、その品物も全て没収されます。摘発を不服として罰金の支払いを拒否したり、罰金が支払えない場合には裁判となり、期間中身柄を拘束されることもあります。「他の人の分をまとめて一人で持っている」場合も摘発の対象、つまり罰金及び没収の対象になりますのでご注意ください。免税範囲を超えて持ち込む必要がある場合は、当初より課税対象として申告してください。

 免税範囲等の条件が変更される場合もありますので、日本出国前に再確認しておくことをお勧めします。

タイ入国後

到着ロビー

税関を通り過ぎれば、いよいよタイに到着です。到着ロビーでは、ホテルやツアーの送迎に紛れてタクシーの呼び込みや、中にはツアー送迎を装った悪徳詐欺も存在します。送迎予約をしていない場合は、呼び込み等には惑わされないようにご注意ください。

スワンナプーム空港の到着ロビー階には、下記サービスのカウンターがあります。

●携帯電話会社サービス(AIS、True、DTACなど)

●ホテル・ホテル協会

●空港リムジン(AOTなど)

●外貨両替

●観光案内

など。

両替

 タイでの通貨はバーツです。日本円を含む外貨が直接使用できる場所は、非常に限られています。現金はバーツに両替しておきましょう。空港内には銀行の両替所も多くあります。また、エアポート・レール・リンクの駅構内などには、私設両替所もあります。まずはバンコク都内までの移動に必要な交通費分を両替しましょう。両替については、「お金・両替」のページも参照してください。

ホテル手配

 到着ロビーには、旅行会社やタイホテル協会などのサービスカウンターがあり、その場でホテルの予約が当日分を含めて可能です。ただし、ゲストハウスなどバジェットホテルの取り扱いはありません。

バンコク都内への交通手段

スワンナプーム空港から都内へは、以下の交通手段があります。交通機関の詳細につきましては、「移動手段」もご参照ください

1.メータータクシー

◎場所: 1F

 ターミナルビル1F外に「Public Taxi」乗り場があり、配車キオスクが複数箇所に設置されています。キオスクのタッチパネルでボタン操作して整理券を受け取ります。

整理券には、ブース番号と車のナンバーが書かれています。頭上のブース番号から指定のブースに行き、タクシーのナンバーを確認したら、行き先を告げて乗ります。整理券は受け取り、保管しておきましょう。トラブルがあった際には、この情報をもとに、ツーリストポリスに連絡できます。

タクシーは、セダンタイプとミニバンタイプがあり、キオスクで選択することができます。

◎料金: メーター料金+高速道路料金(50 〜75バーツ)+空港使用料 50バーツ

 バンコク都内の渋滞状況によっても料金が変わります。メーター料金は、概ねスクムビットエリアで200バーツくらいから、シーロムエリアで400バーツくらいからですが、あくまでも目安ですので、ご注意ください。

2.リムジンタクシー

◎場所: 到着ロビー階リムジンタクシーカウンター

 到着ロビー階の複数箇所にある、リムジンタクシーのカウンターで申し込みをします。手配が完了したら、乗り場など詳細を案内してくれますので、その指示に従ってタクシーに乗車してください。

 料金は事前に車タイプで決まっており、前払いです。また、カウンターではクレジットカードでの支払いも可能です。

3.エアポート・レール・リンク

◎場所: 空港ターミナル地下1階

 ターミナルビル地下に、都内方面行きの駅があります。自動券売機または窓口で目的の駅までの乗車券(トークン)を購入します。改札は自動です。

◎料金: 15〜40バーツ

 駅数によって料金が決まっています。エクスプレスは特急料金が必要です。(2016年6月現在運休中)

 スワンナプーム空港駅からマッカサン駅まで約26分35バーツ、パヤタイ駅までは約30分40バーツです。マッカサン駅ではMRTに、パヤタイ駅ではBTSに乗り換えることができます。

出国

バンコク都内から空港へ

 搭乗便出発時刻の2時間前のチェックインを目安に空港へ向かいましょう。スワンナプーム空港では、出国審査で長時間待たされる場合があります。また、税金還付手続き(VAT Refund)をする場合は特に余裕を持ってください。

 市内から空港までの移動は以下のとおりです。

1.タクシー

◎所要時間: 1時間〜(目安)

 ホテル滞在であれば、コンシェルジュやドアマンに呼んでもらうと便利です。深夜・早朝の場合は、予約しておくこともできます。日中は、ショッピングモールや流しているタクシーを拾うのでも問題はありません。中にはメーターを使わず、値段を交渉してくるタクシーもいます。そういったタクシーだった場合はすぐに降車し、他のタクシーを探しましょう。

 所要時間は概ね1時間程度ですが、渋滞状況により異なります。特に渋滞のひどい時は2時間近くかかる場合もありますので、時間の余裕を見ておきましょう。

2.ホテルの送迎サービス

◎所要時間: 1時間〜(目安)

 ホテルが用意するリムジンサービス。安心かつ安全ですが料金も一般のタクシーより高めになります。料金は固定で前払いです。

3.エアポートレールリンク

BTS、MRTから乗り換えて行くことができます。詳細は「移動手段」をご参照ください。

 

搭乗

チェックイン

 出発ロビーは4階です。利用する航空会社のカウンターで搭乗手続き(チェックイン)を行います。荷物を預け、搭乗券を受け取ったら、出国手続きに進みます。税金還付手続き(VAT Refund)は、チェックイン前に手続きをする必要がありますので十分ご注意ください。

出国審査

 チェックイン後、出国審査場に進んでください。エスカレーターで一旦上に上がり、手荷物のX線チェックを受けた後、出国審査となります。
 入国審査同様、外国人用(Foreigner)、タイ人及びAEC(Thai、AEC)にわかれているので、外国人用に並びます。出国カードがあること、出国カードのサイン・出国便の記入を確認してください。パスポート、出国カード、搭乗券を提出し、審査を受けます。問題がなければそのまま出国となりますが、滞在期限(ノービザ観光目的入国の場合30日)を超過している場合(オーバーステイ)などは手続きが必要です。一日あたり500バーツの罰金が課せられますが、軽微なオーバーステイの場合はその場で支払い手続きをして出国となります。

搭乗

出国審査を終えた後は、搭乗ゲートに向かいます。時間に余裕がある時は、免税店やレストラン、カフェなどをのぞいてみるとよいでしょう。出国審査後には通常の銀行ATMはなく、銀行の両替所しかありませんので、注意が必要です。