1. とにかく「自分で決める経験」を多くする
適応年齢0歳以上。ガラガラなどのおもちゃを握って遊べるようになったら、おもちゃを渡す時にわざと2つ提示します。どちらかに手を伸ばしたらそのおもちゃを渡します。もう少し大きくなったら「親としてはどうでもいいこと」の中から子どもに決めさせます。絵本を読む時に座る場所・水を飲む時に使うコップ・お風呂で体を洗う時の順番など、子供が自分で決める経験をたくさん積ませてあげましょう。
2. メリット・デメリットの比較検討をしながら一緒に決める
適応年齢4歳以上。メリットとデメリットを一緒に出して比較検討しながら決める方法を知らせていきます。デメリットを把握しておくと何かでつまずいた時に「これは想定内だ」と自覚して、より冷静に対応することができます。
例:サッカーチームに入るかどうか決める時
入った時のメリット:
サッカーがうまくなる! 人気者になれるかも? 身体が丈夫になる。
入った時のデメリット:
早朝練習がある。好きな事をする時間が減る。練習が厳しいかも?
3. アドバイスしたうえで、自分で決めさせる
適応年齢6歳以上。子ども任せにできない時、大人の介入が必要だと感じた時にはアドバイスや情報提供が必要です。主に3つの視点に分けてみました。
例:サッカーチームの練習が嫌だ。もうやめたい。
(1) “私なら"という個人的意見
「お母さんならうまくなれなくて悔しいからもう少し続けると思う」
(2) “親としては"という立場上の意見
「親としては続けて欲しいな。ユニフォーム高かったし」
(3) “社会的には"という一般論
「一度始めたことは頑張って続けることが大事だと言われているよ。でも最近はどうしても我慢ならないのならやめてもいいっていう考え方もあるみたいよ」
アドバイスや情報を提供したら「最後は自分で決めてね」としめくくり、見守ります。そして子供が自分で決めたのならそのことについて大賛成すること。「自分で決めて自分で決めた通りに行動する。その決断や行動を親が応援してくれる」そんな経験の積み重ねが「自分で決めて行動できる子」をつくります。大人になって人生の岐路に立たされた時、その自信と決断力がその子を助けるでしょう。